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公務員が副業するために、親族で「法人化」して隠すって実際ありなの?

公務員の副業サムネイル
to.igarashi@nekonote-design.info

――元法務省職員の経験からわかるリアルと落とし穴

Contents
  1. はじめに:結論 → 「裏技」ではなく、かなり繊細な戦略です
  2. そもそも、なぜ「親族で法人化」が話題になるのか?
  3. 公務員の副業ルール「3つの禁止」を超ざっくり確認
  4. 実際によくある「親族名義法人」3パターン
  5. 株式会社?合同会社?どっちがいい?(公務員向けに超要約)
  6. 法人化のメリット(=あなたが得られる“ベネフィット”)
  7. 親族法人の“重い”デメリットとリスク
  8. もっとも危険:扶養・社会保険を“甘く見る”こと
  9. 最終結論:「裏技」ではなく“長期戦略”ならアリ
  10. これから副業や起業を考える公務員の方へ
  11. さいごに

はじめに:結論 → 「裏技」ではなく、かなり繊細な戦略です

最初にスパッと言います。

「親族名義で法人を作って、公務員の自分は裏方にまわる」

実際にやっている人はいます。
でもこれは “隠すテクニック” ではなく、リスク管理を前提にした慎重な戦略です。

元法務省で10年以上、副業を“ルールを守って”続けてきた専門家が語っていた内容には、

公務員の副業・法人化の「リアル」が詰まっていました。

この記事では、その内容をさらに噛み砕き、Noteで読みやすい形にまとめています。

IGA
IGA

「これって違法じゃないの?バレたら終わりじゃ…?」
→ そう思う方が多いですが、
“仕組みそのものは違法ではない” というのがポイント。
ただし、やり方を間違えるとアウトです。
※こちらの記事は、黒寄りのグレー・白寄りのグレーのお話です。あくまで自己判断でご活用ください。
 責任までは取れませんが、やっている方の実例を詳しく挙げさせて頂いております。

そもそも、なぜ「親族で法人化」が話題になるのか?

公務員は原則、副業NG。

だからこそ、こう思うわけです。

「親族が会社を作って、自分は“手伝う”だけにすればいいのでは?」

この発想が、親族法人スキームの出発点です。

▼よくある理由

  • 給料だけでは不安(老後・教育費・住宅ローンなど)
  • YouTubeやブログが伸びてきて「副業にしたい」
  • 大規模な不動産投資をしたい
  • でも、職場に相談するのは気まずい・こわい

その結果、

“公務員本人は表に出ず、親族が経営者(代表)として表に立つ”

という形が検討されるわけです。

IGA
IGA

「許可申請って…正直ドキドキするんです。」
「副業してるってだけで、変な目で見られそうで…」
→ 気持ちはとても分かります。だからこそ、この話が人気なんです。
私が応援している、パパ頭さんという方は大学の教員で半年から1年かけて書籍販売の許可を裁判と弁護士を活用して行いました。結果受理されて、本格的に漫画家として活動しています。

←気になる方はこちらからどうぞ。
https://x.com/nonnyakonyako

公務員の副業ルール「3つの禁止」を超ざっくり確認

難しい法律を全部読む必要はありません。

結論だけ押さえます。

🚫 公務員が禁止されているのはこの3つ

  1. 営利企業の経営 → 自分が社長・役員になるのはNG
  2. 自営兼業(個人事業主) → 個人でお商売をするのがNG
  3. 民間企業での労働(ダブルワーク) → アルバイト・雇われるのがNG

✔ ただし例外もある

  • 不動産賃貸(小規模)
  • 農業(一次産業)
  • 太陽光発電
  • 講演・執筆・教授(専門性)

全部ダメではありません。

IGA
IGA

「じゃあ“個人”で稼ぐのは基本NGだけど、“法人”で稼げば??」
→ この疑問が、今日のテーマにつながっていきます。

実際によくある「親族名義法人」3パターン

元法務省職員の方が紹介していたリアルな例を一覧化します。

パターン①:配偶者名義の不動産会社で大規模投資

  • 法人の代表は配偶者
  • 不動産を法人で購入し、賃貸経営を拡大
  • 公務員本人は完全に裏方
  • 規模が大きくなったら退職 → 自分が代表に就任

パターン②:ブログ・YouTubeの収益を親族法人へ

  • ブログ広告収入、YouTube収益を法人名義で受ける
  • 公務員本人は 「記事を書く」「動画を撮る」=ボランティア扱い
  • 書面上、公務員本人は“無関係”

パターン③:親の農業を手伝う販売法人

  • 親が農業 → 卸売りだけでは利益が薄い
  • ネット販売を法人で行う
  • 公務員本人は「家族の手伝い」の範囲でサポート

比較的「白寄り」のグレー。

IGA
IGA

「『完全に親族の会社』として成立しているかがポイントです。」
「公務員本人が“実質的な経営者”になると、一気にアウトへ近づきます。」

パターン④:夫が経営者・営業担当、妻は“無償のデザインボランティア”として関与するケース(※現場で実際に多い)

実は、相談の中でとても多いのがこのケースです。

▼スキームの構造

  • 夫:親族法人の代表(経営・営業を担当)
  • 妻:法人の役員にも従業員にもならず、「無償のボランティア」としてデザイン制作を手伝う

という形。

表向きの役割分担はこうなります。

■ 夫(公務員じゃない側)

  • 代表取締役または合同会社の代表社員
  • 営業・契約・集客・経理などの“表の業務”をすべて担当
  • 売上はすべて夫の法人で受け取る
  • 取引先とやりとりするのも夫

■ 妻(公務員)

  • 法人の役員ではない
  • 給与も報酬も受け取らない(=“対価性”をゼロにする)
  • 身内の手伝いという範囲で、デザイン・ライティング・提案資料の作成を行う
  • “事実上の企業活動”ではなく、あくまで「家庭内の手伝い」という位置づけ
IGA
IGA

「デザインの仕事を活かしたい。でも収益を受け取ると副業になる…」
「家族のための“無償の手伝い”なら大丈夫では?」
この疑問、実際めちゃくちゃ多いです。

では実際、このスキームはどう扱われるのか?

結論としては、ケースバイケースでグレーです。

ただし、動画でも解説されていた通り、

“妻に一切の対価(給与・報酬)を支払わない”

“妻は意思決定権を持たない(経営に関与しない)”

この2つを徹底することで、

「親族の手伝い」という扱いに寄せやすくなります。

このパターンで押さえるべきポイント

① 妻は“労働”ではなく“ボランティア”であること
  • デザイン制作をしても、それが 法人の収益活動の中心であってはいけない
  • あくまで“家庭内の無償サポート”
② 妻の社会保険・扶養は要確認
  • 代表にならないので〈代表=扶養NG〉問題は避けられる
  • ただし、共済組合により「無償でも法人の実働が多いのはNG」など判断が分かれることがある
③ 妻が法人の意思決定に関わらないこと
  • 営業・契約・価格決定・顧客との交渉などはすべて夫
  • 妻はあくまで“作業者”であり、“経営者の右腕”ではない
④ 妻に謝礼・ポイント・物品提供が渡らないよう徹底
  • “実質的な報酬”として扱われればアウト
  • 完全にゼロであることが重要
IGA
IGA

「あくまで“家族の無償手伝い”として扱われるかどうかがポイントです。」
妻の作業が、法人の主要な収益源になっている場合はNG寄りになります。

パターン⑤:デザインデータの著作権の扱い

  • 妻が作ったデザインの著作権は妻にあります
  • これを法人に無償で提供すること自体は可能
  • ただし、これが毎月大量に続くと → “実質的に業務請負を妻がしている”と解釈される余地が出てくる → 実働量と頻度には注意が必要

このスキームの“メリット”と“リスク”を整理

✔ メリット(ベネフィット)

  • 妻が公務員の立場を守りながらクリエイティブ活動に関われる
  • 法人の収益はすべて夫の会社に集まり、税務がシンプル
  • 夫婦で「事業を育てる」経験が積める
  • 妻のスキルが家庭内で活かせる
  • 退職後は妻が正式に報酬を受けることも可能

⚠ リスク・注意点

  • 妻の実働量が多いと「実質的な労働」と判断される可能性
  • 共済組合によっては、 「法人の業務に継続的に関与=扶養NG」 とされる場合もある
  • 家庭内トラブル(離婚など)での資産分配リスク
  • 夫の経営に妻が依存しすぎると、公務員の本業に影響する可能性
IGA
IGA

「夫:経営者、妻:無償ボランティア」
この形は“現場でよく使われているグレーの中の白寄り”です。
でも、量・頻度・役割分担を間違えると一気にグレーが濃くなります。

株式会社?合同会社?どっちがいい?(公務員向けに超要約)

設立費用・維持費

株式会社合同会社
登録免許税約15万約6万
初期費用20〜30万円〜10万円台で収まりやすい
毎年の税金7万円〜同じ
決算公告必須不要

経営者の立場

  • 株式会社 → 代表取締役(責任は有限)
  • 合同会社 → 代表社員(責任が重い)
IGA
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「実は、株主になることはOKなんです。」
公務員でも株は買えますよね。親族会社の株主になることも同じです。
ただし、職務と密接な業種なら報告義務あり!

法人化のメリット(=あなたが得られる“ベネフィット”)

ベネフィット①:公務員の制限を気にせず“経営の練習”ができる

法人という別人格の箱の中で、

  • 売上
  • 経費
  • 利益
  • 銀行対応
  • 契約

などの経験を積めます。

退職後の独立が圧倒的にラクになります。

ベネフィット②:個人の確定申告に副業収入が乗らない

  • 公務員本人に副業収入をつけない
  • 法人の収入・経費として処理される

「確定申告でバレるかも…」

→ この不安がかなり減る。

ベネフィット③:退職後の収入源を“現役中から育てられる”

退職後にゼロから起業するより、

在職中からコツコツ育てた法人に乗る方がダメージが少ない。

親族法人の“重い”デメリットとリスク

ここが本当に大事。

⚠️ デメリット①:設立も維持も、結構お金がかかる

  • 設立費
  • 法人住民税(毎年7万円〜)
  • 税理士報酬
  • 帳簿や決算の手間

💬 「会社ってこんなに事務作業多いの?」

→ かなり多いです。

⚠️ デメリット②:親族に法的責任がしっかり発生

名義だけ貸す…のではなく、

親族が「会社の責任者」になります。

  • 法人のトラブル
  • 取引先との契約問題
  • 税務調査

これらは親族の責任。

⚠️ デメリット③:離婚・絶縁で“法人ごと”失う可能性

  • 元配偶者が代表
  • そのまま「会社ごと持っていかれる」

現実に起きています。

⚠️ デメリット④:融資は「公務員の信用」ではなく「法人の信用」

公務員=安定、は関係ありません。

銀行が見るのは法人の決算書。

もっとも危険:扶養・社会保険を“甘く見る”こと

よくあるケース(本当に多い)

  • 夫:公務員(共済組合)
  • 妻:扶養の専業主婦
  • 妻を法人代表にする

これ、何も考えずにやると危険です。

⚠️ チェックすべきポイント

  • 妻は扶養にいられるのか?
  • 役員報酬が0円でも扶養から外れる可能性は?
  • 共済組合の規定では「代表=扶養不可」になっていないか?
  • 健康保険・年金の扱いがどう変わるか?
IGA
IGA

「法人代表は加入できません」
というルールを設けた共済組合も、実際に出ています。

最終結論:「裏技」ではなく“長期戦略”ならアリ

Point(結論)

隠すための裏技として使う → 危険

家族と話し合い、ルールを守り、退職後も見据える → 戦略としてアリ

Example(安全寄り)

  • 親の農業法人化(ネット販売のため)
  • 配偶者が本気で事業をやりたいパターン
  • 事業規模をルール内で運営する

Example(危険寄り)

  • 実質100%公務員本人のビジネス
  • 書類だけ親族
  • 扶養も社会保険も未確認
  • いつバレるか不安
IGA
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法人化した時点で“普通の家族”ではなく“経営チーム”になります。」
感情・税金・責任が全部ついてくる。
だからこそ慎重に。

これから副業や起業を考える公務員の方へ

――まずやるべき3ステップ

① 自分の職場の規程を確認する

  • 副業・兼業の内規
  • 共済組合の扶養条件

② 家族と本音で話す

  • 代表は誰が務める?
  • 責任・時間・手間は?
  • 離婚・相続も含めた運用イメージは?

③ やりたい副業を書き出して優先順位をつける

  • 今すぐ法人が必要なのは?
  • 個人の範囲でできるのは?
  • 退職後に回せば良いものは?

さいごに

親族法人による副業は、

魔法の抜け道でも、裏技でもありません。

ルールを理解し、家族と協力し、長期の人生戦略として設計できるなら、非常に力強い選択肢になります。

この記事が、

あなたの安心と判断材料につながればうれしいです。

(※具体的な判断は、必ず所属先・共済組合・税理士・社労士など専門家にご相談ください。)

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